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「遺骨_戦没者三一〇万人の戦後史」(岩波新書)

若い自民党の代議士が、安保法案に反対する若い学生たちのグループについて、「戦争がいやだと言って反対するお前たちは自分勝手で無責任だ」という趣旨の発言をしたらしい。
企業広告を絞ることで報道機関を兵糧攻めにすべしとなんども繰り返し発言する自民党議員もいる。彼らは安倍総理の親衛隊?安倍総理から始まって、どうして国民の間で彼らの評価が急激に下がっているのだろうか。もちろん、彼らを根強く支持するグループもあるのだろうけど、ぼくが彼らの言っていることを今ひとつ信じられない理由はとても単純。「あの人たちは、決して国のために戦争に行く意志は持っていないだろうな。」と、思っているから。戦争になった時、議員の職を辞して、率先して国防にあたるような人なら別だけど、そうでない限り、勇ましいことを発言し、戦争に行きたくないと叫ぶ若者たちを「非国民」と決めつける議員たちは、決して、われわれ国民のリーダーだとは思えない。

今年は戦後70周年ということで、安倍総理も特別の談話を発表されるようだけど、われわれ国民も特別の国民談話を出した方がいいのじゃなかろうか?国民の2割か、3割かの支持で権力を握った政党にだけ、任せておくわけにはいかないだろうし。

今月は衛星放送の多くのチャンネルで、70周年特集の番組も多く、これまで作られた代表的な戦争映画も放送されるようなので、楽しみにしている。
書籍も、戦争を振り返るものがたくさんでているけど、表題にある「遺骨_戦没者三一〇万人の戦後」を読むと、国のために亡くなり、異国であるいは日本国内で骨となっていった人たちが、国からどのような扱いを受けてきたのかを知るに便利な本だ。

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勇ましいことを口にする政治家たちにはまずこのような本を読んでもらい、戦没者に対するこれまでの政府の対応を勉強してもらいたい。そして率先して自分が日本のために骨となる覚悟を持っていることを示してほしい。そしたら、あんたたちの言うことを信じる国民はもっと増えるだろうに。(戦争に行かないためにも、彼らは必死になって選挙に勝つことだけに集中するのだろうか?)

戦後の日本はアメリカの軍事力、核の傘の中で、とても幸福な時代を過ごすことができた。そんな時代が終わってしまったことは僕らも十分分かっていることで、防衛の気概を持つ必要があることだってわかっている。でも自分たちは安全地帯にいる政治家たちに言われて骨となることはいやなこった。(神様、仏様!)戦争を起こさないための知恵と勇気と行動力を与えたまえ。