「日本海軍」から「フクシマ」まで。

最近読んだ本で記憶に残った本、2冊。

一冊は「日本海軍400時間の証言_軍令部・参謀たちが語った敗戦」(NHK スペシャル取材班、新潮社)。
そして二冊目は、「裸のフクシマ_原発30km 圏内で暮らす」(たくき よしみつ著、講談社)。

前者は70年前の話で、後者はここ1年ほどの話。でも、両者に共通するテーマがある。

無責任さ、目先の自己の利益追求や保身、科学的思考の弱さ、自由な発言が許されない上下関係。残念だけど、このふたつの本から見えてくる権力者たちの姿はほとんど変わっていない。裸になった権力者たちの姿は、あっけないほど、情けない。どうしてこの程度の連中が権力を持っていたのか、不思議に思えてくる。

「日本海軍400時間の証言」はNHKスペシャルの制作にあたったチームによる、「メイキング本」。中味がある本だったので、テレビ番組のDVDも購入。

「裸のフクシマ」の著者は趣味で狛犬の写真集を出していたり、パソコン、デジカメ、オーディオ関係も、ユニークな視点から取り上げている。テレビにも時々出ているようだけど、おもしろそうな人。狛犬の写真集も含めて、4.5冊、著書を購入済み。