うれしくない誕生日

先日、52回目の誕生日を迎えました。友人、知人からお祝いの言葉やプレゼントをいただき、とても感謝しています。通常であれば、プレゼントを贈ったり、贈られたりすることで、とても幸せな気持ちになります。

実は、これまではずっと年を取ることも決して悪くないと思っていたのですが、今年の誕生日にはあまりうれしい気持ちになれませんでした。

今年起こった震災で2万人近い人たちがなくなり、自分が住んでいる町も被災地となったこと。自分自身は決して大きなけがをしたとか、生死に関わるようなことが身に降り掛かった訳ではないのですが、3月11日以降日本で起こっていることから来るさまざまな想いが、ずっと心の重りとなっているのかもしれません。

また、52ともなると、「中高年の危機」のまっただ中ということでもあるのかもしれません。両親や先生方を含む、過去お世話になった方がたも、確実に年老いていきます。自分が年を取ることは、その方たちの年齢も「押し上げている」ことに気づいた時、彼らだけでも時の流れからほっておいてもらえないだろうかと、ふと思ってしまいます。

今年は生き死にのことを考えさせられることが多くありました。そんなこともあって、今年の誕生日にはあまり晴れやかな気持ちになれなかったのかもしれません。