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『ロングトレイルという冒険』(加藤則芳著)

ヤマケイ(山と渓谷)やビーパルなどの雑誌読者を越えると、著者の名前はあまり知られていないのかもしれませんが、著者はロングトレイルの日本における一人者です。僕がこの方のお名前を知ったのはつい最近。今年始め、まだ入会金を納めただけで特になんらの活動をしているわけではないのですが、信越トレイルクラブという団体の「メンバー」になりました。長野県北部と新潟県の県境にある、関田山脈の山稜部にある80キロのトレイルのガイド組織が、NPO法人信越トレイルクラブで、その理事として、著者である加藤さんが入っていらっしゃいます。この団体のHPや資料でお名前を拝見したのが最初です。信越トレイルを少しずつ歩いてみたいと思っています。

先日、お盆休みでスローな雰囲気のオフィスから抜け出して、有楽町の三省堂で見つけたのが、この『ロングトレイルという冒険』(技術評論社)と、少し前に出版された同じ著者による『メインの森をめざして_アバラチアントレイル3500キロを歩く』(平凡社)。2冊まとめて買いました。

半年かけて、ジョージア州からメイン州までの3500キロを歩くコースがあるなんて知りませんでした。毎年500人程度の人が全コースを歩き、きっとその何倍もの数の人たちが一部コースを歩いているようなので、それだけでもアメリカ人はすごいなと思います。彼らのチャレンジ精神、それだけの人間が時間をとって挑戦することを可能にする社会のふところの広さ、コースを大切に守り育てる環境保護の意識。

『メインの森をめさして』は640ページの長さなので、ちょっと簡単には読めそうもありませんが、3500キロを半年かけて歩くことを考えると、そのくらいの厚さがあってもいいかなとは思います。

ただひとつお気の毒なことがあります。
『メインの森をめざして』のあとがきに告白されていますが、著者は難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)を発病されていて、ブログによると、外出するには車いすを必要とされているようです。
これまで実に活発に体を動かしてきた方が、このような病気になるなんて、実に残酷な話だと思います。病気の進行がすこしでも遅くなることをお祈りしています。

加藤則芳公式サイト
加藤則芳ロングトレイルを行く(管理者は加藤さんの奥様)
NPO法人信越トレイルクラブ