『梅棹忠夫語る』(聞き手・小山修三)日本経済新聞出版社

『知的生産の技術』(岩波新書)で広く知られる民族学・比較文明学の大家が、お弟子さんに語った生き様と哲学。ご本人は今年7月に逝去されています。
 
 目次をご紹介すると、きっと多くの人は読んでみたくなるはずです。そして読んでみると、閉塞感でいっぱいの我が国の霧をはらしてくれるような爽快感があります。

 第一章 「君、それ自分で確かめたか?」
 第二章 「文章は誰が読んでもわかるように書く」
 第三章 「メモ/スケッチと写真を使い分ける」
 第四章 「情報は分類せずに配列せよ」
 第五章 「空想こと学問の原点」 
 第六章 「学問とは最高の道楽である」
 第七章 「知識人のマナー」 
 第八章 「できない人間ほど権威をかざす」
 第九章 「生きることは挫折の連続である」
 エピローグ 「つねに未知なるものにあこがれてきた」
 
 ビジネスマンにも参考になるヒントや励ましがいっぱい。なによりもこういう生き方がありうること、それに勇気づけられる。