『日本人へ_国家と歴史篇』(塩野七生著)

 雑誌「文藝春秋」に連載された巻頭エッセイ43本を集めたもの。
この中に、「拝啓 小沢一郎様」という昨年の衆議院選前に書かれた文章があります。この文章は、現在の政治状況を見通したもので非常に正確な予測になっています。安定した政権を確保しない限り大胆な改革ができないだろうこと、民主党と自民党の大連立が必要だろうこと(両党から一部党員が脱落することを想定)、そしてそれを実現できるのは小沢一郎しかいないだろうことを言っています。
 来月の民主党党首選びがどうなるのか、興味をもって見ていきたいです。