『あなたの若さを殺す敵』(丸山健二著)

 以前ご紹介した『田舎暮らしに殺されない法』に次ぐ、朝日新聞出版からのエッセイ。丸山さんのような作家は、強烈なファンと、生理的に受け入れられないという人に大きく分かれるのではないかと思います。僕は強烈なファンではありませんが、群れたがる人間を軽蔑し、集団に埋没することを良しとしない姿勢をずっと貫いてきたことには敬意を表します。それは決して日本社会においては容易いことではないから。
 この本でも、著者は読者にも自己に厳しい生き方を要求しています。きっと反発を覚える方もいることと思います。でも、反発をするような読者は始めっから丸山さんの本なんて買わないのでしょうね。