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好況を知らない世代

うちに来ている某証券会社の若手営業マンと話していたら、「自分たちの世代はバブルどころか、景気がいいというのが、どんなものかもよくわからない」と言っていました。彼は28歳だったと思います。でも、こんなものかと思っているので、特に不幸だとも思わない、と。
戦争を経験した世代とそうでない世代の違い。バブルを経験した世代とそうでない世代。太平洋戦争は1941年から45年まで。バブルと通常呼ばれるのは、1985年(プラザ合意)から90年くらいまで。89年12月末には日経平均は3万8915円代。(現在は、9000円台。約四分の一!)実際、ある現象が起こっている期間は、5年前後とも言えるのですが、それが終わった後に続く影響はかなりの期間にわたります。まさに長いトンネル。
自分の身に起こったことを含めながら過去を振り返ってみると、85年のプラザ合意から始まった円高、アメリカからの内需拡大の要請に基づいた財政の大盤振る舞いが、ものすごい影響を日本に残しているなと感じます。竹下内閣のとき、ふるさと創成基金なんていって、すべての市町村に一億円配った時代があったなんて、「好況を知らない世代」には想像もつかないのでは?
バブルピークに達したのが、1989年、崩壊の過程が数年続き、この20年、日本はずっと低空飛行です。
1980年ごろからずっと内戦状態にあるアフガニスタンでは、平和をしらない世代が大半になっています。日本も、この経済状況があと10年も続くと、「好況を知らない世代」が大多数になるのかもしれません。
JALの企業年金の問題は、将来の日本の公的年金問題です。バブルを経験し、健康に気を使い、お金も使っている世代を、あまりいい思いをしていない「好況を知らない世代」が支えないといけないとしたら、勘弁してくれという話になります。若い人たちに投資しない社会が長続きするとは思えない。