オバマに期待する前に、まず自らの行動!

 今日は久しぶりにすごい方にお会いしました。西浦周一郎さん。「大正14年生まれ、慶大入学、陸軍予備士官学校、慶大卒後 昭和24年日本オーチス入社、昭和28年スタンフォード大留学、その後、ソニー入社、英国ソニー社長」などをお勤めになられ、主にアメリカを中心として40年間海外で活躍された方。
 この7、8年、お付き合いさせていただいている新将命さんの出版記念パーティでお会いしました。皆さんの前で簡単にご挨拶されたあと、数分だけ個別にお話させていただきましたが、80歳を越える年齢とは信じられない身の軽さ、しっかりしたお話。ビジネスの世界の侍に出会ったと思いました。
 で、昨日、今日と、会う人たちの多くは、オバマの話です。NHKラジオでもオバマ。でも、オバマもいいけど、われわれの身の回り、われわれの会社、そしてわれわれの国の話をしようよ!オバマから、アメリカから、確かにインスピレーションは与えてもらったとしても、ボクらのことを考えなくちゃ。アメリカの変化でなくって、日本の変化、ボクら自身の変化こそが、大切だもの。
 オバマ政権が日本にどのような姿勢で向かってくるのかなんてことばかり気にしていても、意味ないよ。オバマは自国民に対してさえ、「犠牲」だ、「奉仕」だ、と求めているのに、どうして日本のことを考えてくれるなんて、あまい期待をするのかな。日米関係は世界でもっとも大切な二国関係だなんて、日本側の幻想。
 西浦さんが強く言われていたのは、自分の国を自分たちで守る気力を持て、ってこと。そのあたりは、さすが陸軍予備士官学校ですが、でもその気概がなくって、どうしてこの不況だって乗り越えられるというのか。