勉強の時

 高級品が売れなくなっていると聞きます。ブランド商品などでは、前の年の半分しか売れていない、というような話もあるようです。表立ってはやっていないが、あのシャネルでさえもこっそりと、いわゆる「ファミリーセール」を行っている、と聞いたことがあります。(100万も200万もするようなシャネルのスーツは、たとえ安くなっても、われわれ庶民には、到底、買えるような代物ではありませんが。)銀座にオープンしたH&Mには大勢の買い物客が集まっているという記事を読みました。先日、うちに営業に来ていた、いつもセンスのいい服を着ている営業ウーマンも、「ウェブで見るH&Mの服は、安くてセンスがよさそうだから、一度行ってみたい」とか。迎え撃つユニクロ(ファーストリテーリング)の株価も、株式市場暴落の中、しっかりしています。
 世の中、完全に不景気になってきました。日銀の短観などでも、明確に、景況感の悪化が表れています。
 これから1、2年は、将来のことも考えながら、しっかり勉強する時なのではないかと思います。仕事が簡単に見つからなくなり、転職も難しくなったのであれば、まず今の仕事に、一生懸命とりくんでみればいいです。選択肢がたくさん有るように思っているから、「自分探し」なんて悠長なことを言っていられるし、「自分にふさわし仕事」がどこかにあるような錯覚を持ってしまいます。このような時期だけではありませんが、これしかないと決めることが、案外、いい結果につながるように思います。社会人であれば、消費よりも、ビジネスの勉強、スキルアップに投資をしないといけない時でしょう。うちが資格ビジネスを行っているから申し上げる訳ではありませんが、今こそ、一億人がしっかりと勉強する時だと思っています。