問題意識のない人には・・・

 昨日、社員のOさんと話をしていたら、「問題意識を持っていない人に、問題意識を持たせることは、難しいのではないかと思います。」とするどい発言。残念だけど、そのとおりかもしれません。問題意識を持つまで待つのか、持たせる工夫をするのか。鳴かない鳥への態度はここでもあてはまるのでしょう。

 また昨日は、お取引先の方が昼食時に、「変らないといけないと感じていても、人間、なかなか変れない。」 そう、きっと、ギリギリまで来ないと変ろうとしない人が多いからこそ、まっさきに自分を変えていく人に、先行者としての利益のチャンスが出てくるのだろうとも思います。

 (日本経済の行方に悲観的な日本人が多いにも関わらず、また変らないといけないと感じてはいるのに、なかなか変ることができません。海外の事情を知っている人ほど、「警鐘」を鳴らしながちですが、そのような人たちに対しては、ひどいときには「非国民」というような言葉、あるいはそれに類するような言葉が浴びせられることもあります)

 うちの会社も例外ではなく、変っていくことは決して容易ではありません。人間は、感情を持ち、その感情は当然のことながら、自分だけの感情であって、自分を守りたいという感情です。どうしても自分が見たいことを見、聞きたいことを聞く傾向があるのが、人間の感情かと思います。当然、僕もそのような感情を持っています。

 経営というのは、そんな感情を持った人間が、「理論と実践」、「理と情」、「数字と言葉」の間で、バランスを取りながら終わりのない努力を続けていくことでしょうか。そういう意味で、経営というのは、しんどいのですが、とてもおもしろいテーマだと思います。