マザーテレサと「悟りに試験はない」の話

 木曜日、朝日新聞夕刊で読んだ『悟りに試験はない』のことを書きました。(「のためではない、自分のために歩んできた道の、最後の仕上げに他人の試験を受けても意味はない。最後の試験官は自分自身に決まっている。」)

 昨晩、仕事から遅く帰ってきたら、以前書いた(→リンク)ことがある「きぼうのいえ後援会」から募金の案内が来ていました。(ここを始めた山本さんの本、『東京のドヤ街・山谷でホスピス始めました』には感動。)お手紙と一緒に、聖フランシスコと、マザー・テレサの言葉が印刷されていました。マザー・テレサの言葉は、有名なのかもしれませんが、以下のようなものです。

あなたの中の最善のものを

人は不合理 非論理 利己的です 気にすることなく 人を愛しなさい

あなたが善を行なうと 利己的な目的で それをしたと人は言うでしょう 気にすることなく 善を行ないなさい

目的を達しようとするとき じゃま立てする人に出会うでしょう 気にすることなく やり遂げなさい

善い行いをしても おそらく次の日には忘れられるでしょう 気にすることなく なしつづけなさい 

あなたの正直さと誠実さが あなたを傷つけるでしょう 気にすることなく 正直で誠実でありつづけなさい

あなたが作り上げたものが 壊されるでしょう 気にすることなく 作りつづけなさい

助けた相手から 恩知らずの仕打ちを受けるでしょう 気にすることなく 助けつづけなさい

あなたの中の最善のものを 世に与えなさい けり返されるかもしれません でも気にすることなく 最善のものを与え続けなさい 

最後に振り返ると、あなたにもわかるはず、結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです

(引用終わり)

僕はマザー・テレサが、キリスト教のどの派に属していたのかさえもしらないほど無知なのですが、マザー・テレサと仏教の「悟り」のふたつの話は、「最後の試験」で歩み寄り、手を取り合っているように感じました。