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理論を知ろうとする努力

 僕自身はどちらかと言うと、感覚的、直感的な傾向の強い人間ですが、そのような僕でさえも、今の日本でしばしば見られる、手間隙のかかる議論や勉強を避け、見てすぐ分かることのみを求める傾向が心配になります。

 われわれが日本で運営している試験で言うと、アプリケーションソフト(たとえば、エクセル)の使い方に関わる試験と、ちょっと理論的な知識を試す試験のふたつに大きく分かれます。ソフトの操作スキルを身につけることは、もちろん、大切なのですが、理論を知ろうとする努力が、一般ユーザーレベルはもちろんのこと、パソコンスクールなどで教えているインストラクターレベルでも、弱いことが気になります。パソコンはいくら使いやすくなったといっても、ある程度仕組みを知っておかないといけない機械ですし、また知る努力をすれば、一般ユーザーでもある程度はわかるもの。PCの組み立てを趣味で行なっている人たちも結構います。(アメリカでは自動車の点検を自分でやる人が結構多く、他人(専門家)任せにしないで、自分で自動車の基礎を知ろうとする人が日本よりも、比率的にかなり高いように思います。僕がアメリカ人に感心することのひとつです。)

 ところが、パソコンスクールで教えていたり、普通の学校で情報教育に関わっている先生方の間で、「操作スキルしか」教えられないという方々の多いことが気になります。さらに言うと、理論的なことを教えることができないので、一般ユーザーに操作スキル以外のPCのおもしろさを伝えられず、結局、一般ユーザーのハードウェアやインターネットの仕組みに関する知識などもなかなか底上げできない。

 親御さんでも、自分の子どもがケータイやPCでなにをやっているのか、よく分かっていない方々が多いと聞きます。そのような親御さんたちには、オデッセイで運営しているIC3などを目指して勉強していただけると、理論的なことの基礎と、操作スキルの両方が身につきますよと、ちょっと宣伝したくなります。