フォトグラファー 小松由佳さんの生き方

毎週日曜日朝5時からEテレで放送されている「こころの時代」は気になる番組で、定期的に録画しています。直近の放送で紹介されていたフォトグラファー・小松由佳さんのお話に感動しました。世界的な登山活動を行った後、生きることの根っこを地上の生活の中に見つけようとし、困難な状況で生きる人たちの生活をレンズにとらえてきた方。
明確な口調でたんたんとお話になるけども、発言内容は生きることの本質をつかれたもの。まだお若い方だと拝見しましたが、とても立派な生き方。
シリアの遊牧民の生活を追ううちに知り合ったシリア人と結婚され、難民となったご主人と東京で生活されている。
著作もおありになるようなので拝読してみようと思います。

クウ太郎と

クウ太郎と(2021年2月17日)

チェッキが大好きです。クウ太郎17歳と3か月。

忠犬たちの像

12月25日の朝日新聞夕刊一面に、犬ファンには嬉しい記事が出ていました。全国各地にある犬の像の紹介。この記事に出ている像の写真で実際に見たことがあるのは、3体。
「おかげ犬」(三重県伊勢市)、甲斐犬(東京都千代田区)、そして羽犬(福岡県筑後市)。僕が大好きな「甲斐犬」は麹町にあってもう長年親しんでいる像。山梨出身のビルオーナーが東京に出てきてからの成功に関して故郷から一緒にきた甲斐犬に感謝の気持ちを表したもの。「おかげ犬」の像はこの前初めて伊勢神宮に行った時に見たもので、作者はせんとくんで有名な籔内佐斗司。
この記事によると「全国の犬像をめぐる-忠犬物語45話」という本も出ているようですので、これは早速買ってみます。

犬の像(朝日新聞記事)

「海女の群像」(岩瀬禎之写真集)

先週の土曜日、あるところで会ったニューヨーク在住のアメリカ人・コマーシャル写真家から教えてもらった作品集。この米国人写真家は日本に来るのは今回が2回目だとか。今回の訪日で、海外に紹介されていない日本の写真家の作品にたくさん素晴らしいものがあるということを知ったということだったので、具体的にはどんな写真家のことを言っているのかと聞いた時、一番最初に出てきた名前が岩瀬禎之。
岩瀬さんは千葉御宿の酒造家でアマチュア写真家。戦前から戦後栄え、高度成長期に終わってしまった海女という生き方を愛情を持って記録されている。
2001年97歳でお亡くなりになられたこのアマチュア写真家の作品集は、きれいなだけのヌード写真集にはない力がある。

海女の群像

安田侃@東京国際フォーラム

ずっと気になっている彫刻家、安田侃。北海道に彼の作品を集めた公園があったと記憶しています。いつか行ってみたいところ。
身近なところで体験できる彼の作品が、オデッセイのオフィスからもすぐのところにある、これ。

安田侃1

会社のHPで始めたコラム、「丸の内331」のために、昼休みを利用して、写真撮影。

安田侃2

最後にもうひとつ、すこし遠くから。

安田侃3

サンフランシスコ、そして大阪

先週はサンフランシスコに(4泊)、そして今日は日帰りで大阪に。
今月はシンガポール出張もあるので、結構忙しい月ですが、動きまわること、人に会って話をすること、そこから何かを感じること。それが大切。

そんな中、サンフランシスコから帰ってきてすぐの週末に、こんな写真を撮ってみました。(「葉と陰」1)
「葉と陰」シリーズ4枚はギャラリーにすべてアップしました。

「葉と陰」1

田淵行男記念館、まだ「戦後」が若かった頃。

テレビで知った田淵行男という写真家、自然観察者に関心を持っています。先週、安曇野にある田淵行男記念館に行き、彼が残した山の写真や彼が描いた安曇野周辺の高山で見られた蝶たちの絵を見てきました。戦争末期、疎開のために移り住んだ安曇野に戦後も残り、1989年、84歳の誕生日を迎える数日前に亡くなるまで安曇野で写真を撮り続けた人です。
彼が残した写真集はすべてが絶版になり、いまでは古本を入手するか、図書館で見るしか方法がありません。
田淵行男記念館にはかなり傷んでしまった写真集数冊が置いてありました。
また、記念館には彼が使っていた古ぼけたカメラが展示していて、道具を大切にしていた人だという印象を受けました。
1940年代、あるいは50年代の安曇野、浅間、八ヶ岳周辺の写真集が素晴らしいです。

昨年末高知に帰った時、高知県立美術館で篠山紀信のポートレート写真の展覧会を見に行った時、1960年代か70年代だと思うのですが、紀信を特集した雑誌の記事に、当時の紀信のオフィスの住所や電話番号などが記載されていました。
田淵行男の写真集にも、彼の自宅住所や電話番号などが記載されていて、いまのようにプライバシーの心配をする必要がなかった当時の「のどかさ」に驚かされました。

写っている風景とともに、「戦後」がまだ若かった頃の日本の一コマかと思います。

「南予写真」

生まれは高知県ですが、育ったのは愛媛県南宇和郡御荘町、いまでは町の合併をへて、愛南町と呼ばれています。

オデッセイコミュニケーションズで9年ほど働いてくれたHさんが、退職して新しい仕事として選んだ写真関係の会社が、愛媛県の南予地方の写真集を出したということで、一部いただきました。先月10日に、黒犬通信で紹介した写真集「南予写真」です。人の縁というのはおもしろいものだと、あらためて思います。

愛媛県からの依頼で出来上がった仕事のようですが、このプロジェクトを請け負っていたのが、広告代理店のアサツーDKさんだとか。セサミストリートのプロジェクトで数年に渡って親しくさせていただいた会社です。

この写真集を見ていると、自分が生まれ育った地方が、どれだけ美しいところなのかに気づかされます。

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もうすぐバレンタイン!

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初めてのデジタル一眼レフ

今週末、初めての一眼レフのデジカメを買いました。これまではコンパクト・カメラしか買ったことがなかったのですが。
それもお店に行くまで全く思ってもいなかったカメラを買ってしまいました。ペンタックスのK-01という商品で、デザインに惹かれて買いました。ボクみたいな永遠の初心者のカメラマンだと、発色の仕方がどうしたなんてことは、ほとんど関係がなく、持っていて愛着が生まれそうかとか、デザインが素敵かとか、そんなところがポイントになります。

下の写真は、このカメラで撮った近所のお家の庭に咲いている梅と椿。残念ながら、もう枯れ始めています。
それから、横になって休んでいる老犬(我が家のカイさん)の写真。

このカメラ、オーストラリア出身のマーク・ニューソンとペンタックスのコラボ商品で、「好き嫌いがはっきりわかれるデザイン」という声をネットでは見かけますが、ボクは「好き」派です。アップル商品にも共通するシンプルさが好き。

マーク・ニューソンのHPを見ると、これまで行った仕事には、ペンタックス以外にも日本のクライアントが多いのですが、それは彼が1987年から91年まで東京在住だったことも背景にあるのかと思います。(現在はロンドン在住)
(→マーク・ニューソンの仕事

銀塩のカメラは何台か持っています。銀塩(フィルム)カメラは、御用達の有楽町ビックカメラでも、定年退職後のお父さんみたいに居場所がなくなりつつあります。フィルムそのものさえ、無くなるのではないかと危惧しています。コダックは倒産してしまいましたが、フジにはこれからもフィルムを作っていただきたいです。

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