石先生、頑張って!

NHKラジオの番組で、末期のすい臓がんを宣告されている石先生(一橋大学名誉教授)がどのような姿勢と考えでがんに向かってきたのかをお話されていて、聴き入ってしまった。石先生は僕が一橋大学の学生だった頃(1980年代前半)から、経済学部の看板教授のお一人で、法学部だった僕は先生の授業を取る事はなかったけど、在学中にも、明るくてお元気なお声をお聞きした事はあった。
先生のお話で感心したことは三つ。79歳で末期がんを宣告されて、もちろん、ショックだったけども、もう現役に帰ることもなく、やるべき事はやりきったと思っていた。二つ目は、それまでに体を鍛えていたので体力の「貯金」があったことで、抗がん剤とどうにか付き合ってこられたこと。そして三つ目は、がんを宣告されても家に閉じこもっているのではなく、外に出て、体を動かし、人との付き合いも続けているということ。

長生きすることができたなら、多くの人は、がんになったり、認知症になったりするわけで、もし僕自身も幸運にこれからあと20年、30年と長く生きることができたとすると、きっとがんや認知症、もしかしたらその両方(!)になるかもしれないわけで、今からでも準備(特に体力的な「貯金」!)を行っていきたいし、やりたいこと、やるべきことは、全て行ったという「達成感」を得られるような生き方を目指していかないといけない。

さっき、 NHKラジオから流れてくる石先生の声は現役の頃のお声同様に、明るく弾んでいる声だった。石先生、頑張ってください。