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さよなら、2015年。

from met museum japanese section

今年読んだ最高の小説「コレクションズ」(ジョナサン・フランゼン著)

BBCのお気に入りインタビュー番組「HardTalk」にゲスト出演してくれたおかげで初めて知った著者、Jonathan Franzen。インタビューはそれほど面白いとは思わなかったのだけど、六本木の青山ブックセンターで目つけたことで買ってみたこの小説「コレクションズ」は今年読んだ小説、あるいはここ数年で読んだ小説の中で一番面白かった!

老いた母親は、認知症の夫との戦いの中、それぞれが問題を抱える、家から離れていった子供3人たちがクリスマスには帰ってきてくれることを期待している。ちょうどクリスマスを迎えたこの日に読み終えることができてよかった。

小説は文庫本で上下2冊で、それぞれが500ページ近くの長さの長編小説。
作者の人物描写、事物の描写は詳細にわたっていて、ストーリー展開もパワフル。現代のアメリカ家族の病理を描いたなんて評もあるけど、日本人のぼくが読んでも他人事とは思えないテーマだった。

ジョナサン・フランゼンが出たBBCの「ハードトーク」は録画していて、本を読み終える前だったけども、もう一度視てみて、最初の時よりもずっと著者の言葉に共感を持った。

今年彼の新しい作品(「Purity」)がでている。残念だけど、ぼくの英語力では到底彼の作品を読みこなすことはできないから(576ページの英語で書かれた小説なんて、読む気力もない!)、翻訳がでてくることを楽しみに待っていよう。
「コレクションズ」に継ぐ作品「フリーダム」を買ってあるから、新年の読書はこの本から始めようと思っている。

2年ぶりのニューヨークで中山美穂を聴く。

昨晩、2年ぶりにニューヨークに来ました。

この2ヶ月ほど、サンフランシスコに行ったり、京都であったベンチャーカンファランスに参加したり、かなり忙しく動き回っていました。特に先週は、RKC高知放送の「ぐっど騎士(ナイト)ラジオ」という一時間番組の収録があって高知に帰省したついでに両親を東京に連れてくるために、高知東京を2度往復したりと、こんなに動き回るのは本当に久しぶり。腰痛はこれ以上悪くならない状況だから、いいようなものの。

ずっと「アイデアエクスチェンジ」というポッドキャスティングを続けていますが、自分自身がゲストとして番組に出るのは、いつだったか大雪が降った日の夜に、 J-Waveの番組に出て以来かな。番組の関係者(番組パーソナリティの井津葉子さん、高知放送営業の溝渕さん)には感謝申し上げます。(テレビもいいけど、ラジオが大好き!人と人の距離がものすごく近い!)

ニューヨークに着いた早々に、先々週東京であったInnovation Weekendでプレゼンを聞いたあるベンチャーの創業者から、彼のビジネスプランを聴く機会がありました。明日からクリスマス休暇で実家に帰るということで、昨晩だけ会える時間が取れるということでしたので。今後、どのような展開があるのか、楽しみ。

アメリカに来ると、2、3日の間は、時差ぼけで夜中の1時半から2時の間に必ず目が覚めてしまいます。今回も10時半に寝て、1時半起き。それから何度もベッドの上で「寝たいよ、寝ようよ、寝させてよ」という無駄な努力を続けて2時間後には、あきらめて本を読んだり、ネットを開いたりという、いつものパターン。

ヤフーのニュースで、中山美穂が恋人と破局か、なんて記事を立ち読みしちゃったもので、YouTubeで昔の中山美穂の曲を聞いてしまった。21年前の中山美穂、若い!(当時23、24歳?)
「ただ泣きたくなるの」

この中山美穂のビデオの1994年頃は、まだ35歳前後。会社を始める前で、暗中模索の頃だった。

ジャパンハートの吉岡医師とワタナベさん。

久しぶりに国内のベンチャーの集まりに参加しました。今週京都で行われているInfinity Venture Summitというベンチャー・カンファレンスに初めて顔を出してみました。
ビジネスの話はもちろん面白いのですが(ドローンの話には引き込まれました!)、一番感動したのは、ミャンマーやカンボジアで小児医療にあたってきたジャパンハートの吉岡医師のプレゼンテーションでした。(→ジャパンハート代表のメッセージ

これらの国々の貧しい人たちの多くは適切な医療サービスを受ける事ができず、毎年何千人という子供たちが命を失っているということでした。心臓病を持って生まれたり、小児がんにかかった幼児たちとその親たちには悲劇的な結末が待っていて、その結末をどうにか変えようと闘っている吉岡医師の姿には感動しました。
吉岡さんの行動力やリアリズムには感心しましたし、お話をお聴きしながら、近しいひとたちの死を通して(のみ)、ぼくたちは成長するということをあらためて感じました。
また、カンボジアの医療水準が低い理由として、ポルポト政権が多くの医師を虐殺したことにあることを知り、あらためてポルポトが行った史上稀に見る残虐な行為を思い出しました。
プログラムの最後のいくつかには参加せず、京都から少し早く帰京したのですが、帰宅後夕刊をみると、月間140時間もの残業を行った末に自殺した娘さんのご両親と当時の社長だったワタナベさんが和解に同意したという記事を読みました。
ミャンマーやカンボジアの親たちが、町から遠い、遠いところにある村々から、ときには半日あるいは一日もかけて、不治の病の子供を連れて吉岡医師のところに、まさに神にもすがる気持ちでやって来る。でも多くの場合、医師には子供たちを救ってあげる事ができない。そんな話を(子供たち、家族たちの写真を見せられながら)お聴きした日に、いわゆるブラック企業に圧し潰されて亡くなっていった娘を持つ日本の親御さんの話を読み、子の健康と成長を思う親の気持ちはどこの国でも同じという普遍的な「真理」を想いました。

ワタナベさんも、吉岡さんも「強い人」だと思います。
でもその強さは、まったく違う向きに発揮されているように見えます。一方は「自分の子供」である企業の発展のために(ご自身のブログで会社と自分の関係は親と子の関係のようなものだとされています)、もう一方は貧しい国の厳しい環境の中で生きざるをえない、「他人の子供」とその母親たちのために。
政治家の仕事はとても大切だと思いますが、ワタナベさんは権力や名誉とは離れたところでご自身の強さと能力を発揮されると、もっと立派なのになと思います。

Enough Is Enough.

Enough is enough! もううんざり。
アメリカで続発する拳銃乱射事件。また14人がカリフォルニアで殺されたるという事件が起こった。
感謝祭の翌日、年末商戦のスタートを飾るセールの日、一日での拳銃販売が最高を記録したという記事もある。
いったい、アメリカはどうなっているんだ!

これだけの多くの乱射事件が起こっても、全米ライフル協会は銃規制に反対。
アメリカ社会の拳銃に関する考え方だけは、絶対に受け入れられない。
護身のために拳銃を持たないといけないという恐怖にとらわれた社会には住みたいとは思わない。

アメリカ、シリア、パレスチナ、アフガニスタン、スーダン、イエメン、ウクライナ。世界は暴力に溢れている。
もちろん日本にだって暴力の目は至る所にある。
暴力に覆われる世界には住みたくない。