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自国の立場からだけの物語はもういらない。

今日の朝日新聞夕刊に、国際政治学者の藤原帰一さんが、日本、韓国、中国ともに、過去の歴史を自国の立場(特に、犠牲者としての立場ということ)からのみ論じる状況にあること、それでは歴史問題は解決の糸口さえも見つけられないだろうという趣旨のことを書かれている。まったく同感だし、常々、この3国の政治家たち、そして政治家たちが、時には利用し、時にはおもねる対象である、偏狭的なナショナリズムあるいはナショナリズムに逃避している一部国民には、うんざりしている。

ナショナリズムや、自国のみ正しい、あるいは自国だけが犠牲者だという感情は、まったく「未来志向」じゃない。
過去の間違いを正面から見る事は決して心地よい話ではないし、しんどい思いもするのだけど、相も変わらず、自国内の矛盾や問題から目をそらさせるために歴史問題を持ち出すのは、この3国の政治家たちに共通する、自国民に対する誠実さのなさと自国民の知的能力をバカにしている証拠だとさえ思う。

藤原さんは今日の文章のタイトルとして、『歴史問題_「国民の物語」を超えて』とされていた。自国の立場からだけの歴史物語はもう十分だ。