「一人で歩け、君の明かりで足りるとせよ」

 朝日新聞夕刊・文化面の「私の収穫」。大学1年の時のフランス語の先生だった海老坂武のエッセイ4回目。今日のコラムで先生が紹介されているのは、ジャン・ジオノという作家兼脚本家。1930年代反戦パンフレットを出し、39年9月の戦争前夜には、街に張り出された総動員を告げるポスターに、<拒否>と書いたビラを張り付けてまわって逮捕された、とか。
 そのジオノの信条が、「一人で歩け、君の明かりで足りるとせよ」だった。海老坂先生は、「暗闇の中から発せられたまばゆい言葉だ」と書かれている。