『日本人はなぜ日本を愛せないのか』(鈴木孝夫著)

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 3、4年前に新潮社からでている本です。言語社会学者である鈴木先生の一般向けの書籍はほとんど読んでいるファンの一人です。神戸往復の飛行機の中で読み終えました。このブログでも以前書いたのですが、偶然、ある食堂で鈴木先生がご家族と食事されているのを拝見したことがあります。とても愉快なおじいちゃまという感じでの方でした。
 この本でもこれまでの鈴木先生のご意見が繰り返しでてきますので、まだ鈴木先生の本をお読みになられていない方には入門書としてオススメします。
 ボクが一層鈴木先生に親しみを感じたのは、以下の文章です。
「私は昭和のはじめ、小学生だった頃に、クロという名をつけた小型の甲斐虎(日本犬の一種)を飼っていました。私はこの犬を近くに住む桝富(ますとみ)さんという老婦人から頂いたのですが、この方は書家であった私の父のお弟子さんでした。」なんと、鈴木先生も我が家の黒犬たちと同じ甲斐犬を飼っていらっしゃったのだ!鈴木先生のファンとしてはうれしいお話。