『大麻ヒステリー_思考停止になる日本人』(武田邦彦著)

 新聞やラジオなどで、芸能人だけでなく、最近は大学生などにも「大麻汚染」が広がっていると読みききします。 

 クロイヌはたばこは吸いません。酒ですが、最近はビールひと缶でさえも、アップアップ状態で、時々、ワインをたしなむ程度。(ビールは減量の敵!)パチンコなどのギャンブルも興味なし。われわれ犬族は、愛犬たちと時間を過ごすだけでハッピーになれる、安上がりな人たちです。

 大麻なんて、はっきり言って興味もなし。幻覚症状も求めていないし、そんなことでいいビジネスアイディアが浮かんでくるとも思えないし、クリエイティブな人間になれるかどうかも、あまり期待できない。現実から逃避する必要もそれほどない。

 で、なんでこんなタイトルの本を読んだかというと、「大麻がどういうものか、大麻取締法がどういう経緯で成立したか」、また「そもそも痲薬とは何か」という知識が決定的にないにもかかわらず、「大麻というだけで思考停止に陥り、批判の大合唱になる」というわれわれ日本人に関心があるから。

 この先生、リサイクルやエコに関しても物議をかもしているようですが、主張になられている「自らの頭で、科学的に考える習慣をつけよ」というご意見には、大賛成です。

 選挙戦が始まりましたが、街宣車で名前の連呼と意味もないスローガンを叫ぶのは、迷惑千万。それよりも、きっちりとHPなどでご自分の主張とお約束を示していただき、それを1年後、2年後も消すことなく、いったいどれだけ実現できたのか、記録として残すことを義務づけたい。政治家の先生方にも、ぜひ「科学的に考える習慣」をつけていただきたいです。