クルマよりパソコン?

 社団法人日本自動車工業会が、「乗用車市場動向調査_クルマ市場におけるエントリー世代のクルマ意識」を発表しています。最近の若い人たちは、かつての若者ほどクルマに強い関心を持っていないと聞きます。この調査では、対象となった大学生たちは、クルマよりもパソコンに関心を持っているという結果が出ています。(パソコンは1位、クルマは17位) 

 「幼い頃から多くのモノに囲まれ、興味関心のある財の幅が広がり、情報通信機器やコンテンツなど、クルマ以外にベネフィットを感じる財がでてきた結果、エントリー世代において、クルマへの関心が相対的に低下している」とされています。

 この調査結果を読んでいると、若者は、あまり家から出ないで、一人パソコンやゲームをやって過ごす時間が増えているような感じです。「書を捨てて、街に出よう」と言った作家がいましたが、今は「ネットを閉じて、クルマを走らせよう」でしょうか。

 この調査結果が正しいとすると、確かに自動車産業は国内市場に対して、危機感を強くせざるをえないかと思います。

日本自動車工業会