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「百年に一度の世界同時好況」

 「百年に一度の不況」という言葉がはやっていますが、マスコミ関係者や政治家の先生方が使われるときには、不況のシリアスさを本当に信じていらっしゃるのか、よくわかりません。心から、百年に一度の規模の不況であると考えていらっしゃるのであれば、いまのような行動(無策というのは、言い過ぎでしょうか?)でいいのか。
 先日、新年会で知人たちと話をしていて、実は2000年のITバブル崩壊から回復し、20007年末まで続いた世界同時の好況こそが「百年に一度の好況」であって、そのことの方が、実は世界史上でもまれな出来事だったのではないかという話になりました。日本に暮らすわれわれ庶民レベルには、決して、好況であったという感じはしないのですが、この時期、確かに東京の不動産は値上がりし、「シロガネーゼ」なんて言葉が雑誌を飾りました。(「シロガネーゼ」はどこに行ったのか?!)この期間、BRICsを始めとする途上国においても、景気のいい話が多かったように思います。もちろん、EU、アメリカにおいても、不動産は大幅に値上がりし、世界的なバブル景気でした。
 ポイントは、あの時期が当然だと考えているとまったく間違ってしまうのではないかということです。高い生活水準になれてしまい、単純に言うと、身の丈に合っていない贅沢が当然みたいに思い始めると、危ないな、って。
 トヨタは、1000万台の生産レベルから一気に700万台を基準にすえて、そのレベルでもきちんと黒字になる体制を整えようとしていると聞きました。さすがトヨタだなと思います。トヨタ銀行と言われるほど現預金を持っているトヨタですが、貯金を使い果たしてしまう前に、新しい体制の確立と、マクロ経済の回復があることを期待されていることでしょう。
 1930年代の不況の克服には、第2次世界大戦が必要だったというような、悪魔的な考え方があります。局地的には戦争が続いていますが、世界的な戦争を絶対に引き起こすことなく、国際政治のリーダーたちには、この不況を解決していって欲しいです。