「貸しはがし」と「人はがし」

 「借りたいのなら、お貸ししますよ」といっておいて、いつの間にか、「世の中が変わりましたので、金を返してください」というのが、貸しはがし。今年はこのパターンで不動産会社がバタバタと倒産していきました。責任の所在は貸し手、借り手、ケースバイケースかな。
 もう要はないから、寮からも出て行ってくれ、もちろん金はその後は払わない、というのがいまはやりの「人はがし」でしょうか。その人たちは、いったい、どこに消えていくのでしょうか。新聞を読んでいると、正社員と派遣社員がいっしょに同じところで食事をすることさえも禁じている関西のメーカーがあるという記事がありました。製造業で働いたことがありませんし、大企業で働いたことがありませんので、このようなルールがまったく理解できません。
 「はがされた」人たちは、どこに行くのでしょうか。