歴史的な日

 11月4日、歴史的なアメリカの大統領選挙の日に、アメリカに来ることになりました。オバマにとって、明日から厳しい挑戦が始まることと思います。それを彼は一番分かっているだろうし、それに立ち向かっていく勇気と知力を持っていることでしょうが、それにしても、たいへんな4年間になることでしょう。テレビでは、開票速報と結果分析の報道が続いています。金融不況に端を発しているとはいえ、ソ連崩壊後、唯一の超大国となったアメリカが自ら招いたところが多い矛盾と問題を、どのように解決していくのか。オバマはスピーチの中で、「自分一人ではできることではなく、奉仕と犠牲をいとわない気持ちをあなたたちにも発揮してほしい」と呼びかけていました。歴史を作っていくために、一人ひとりの国民に参加を求めていく姿勢は、素晴らしいです。
 
 テレビでは、オバマの支持者たちに混じって、白髪が目立つジェシー・ジャクソン(過去、民主党の大統領予備選に立候補した黒人政治家)が涙ぐんでいる姿が、なんどか映されていました。黒人の100%近くがオバマに投票したとされています。彼らにとっては歴史的な一日になったと思います。世界にとっても、もちろん、われわれ日本人にとっても、オバマがどのような大統領になるのか、決して他の国の話では終わらないです。