『恐慌前夜』(副島隆彦著)

 先日、この本を買ったと書いてしまったので、お断りしておきます。読後の感想ですが、いい本とは思いませんでした。決して、オススメしません。自分自身を超能力者だと言う著作家は、マスコミにしばしばでていた女性占い師同様、凡人のボクには、理解できません。
 ひとつだけ、この著者が何度も言っていることとはまったく異なる展開となっていることを指摘しておきます。今年、大勝負にでて大きく儲けたファンドがあります。 Bill Gross (ビル・グロス)というファンドマネージャーが共同経営者であるPimcoというファンドですが、『恐慌前夜』の著者が繰り返し紙切れになると言い切っている、ファニーメイやフレディーマックの債券を、損切りする他の投資家たちから大きなディスカウントで買い集めます。9月、米国政府がこれら住宅金融公社の債券を保証すると発表し、ビル・グロスの賭けは大勝利に終わりました。(→
FT記事)この本が出版された直後くらいの展開ではないかと思います。
 今年の、FT/ゴールドマン主催の「ビジネスブックオブジイヤー」ですが、受賞作品は、"When Markets Collide" 。現在進行中の信用不安をたどり、どのようにこの危機を乗り越えればいいかについて書かれています。著者は、偶然ですが、ビル・グロスの会社のパートナーであるMohamed El-Erain。この本の翻訳が待たれます。(→
FT記事