ギャンブル中毒症

 昨今のように、株式市場の大暴落が続くと、「株はそもそもギャンブルだから」というような物知りの人がでてくるのですが、パチンコこそ、日本最大のギャンブルだと思います。ボク自身は、大学時代をのぞけば、パチンコをやったことがなく、大学時代も、10回か、20回くらいかな?
 今年に入って、地方の取引先訪問で一泊するような時、ホテルで見るテレビに、いかにパチンコ屋のCMが多いかに驚きます。パチンコ、サラ金のCMが連続したりすると、この県は大丈夫なんだろうかとさえ、思えてきます。多くの町で、駅前の一等地やバイパスに、大きなパチンコ屋があったりします。どれもすごい建物で、町で立派な建物と言えば、役所関係、NTT、それとパチンコ屋です。地方でも、パチンコ依存症から多重債務、家庭崩壊なんて話しは、結構、多いと聞きます。全国、パチンコ屋だらけになっていて、恐ろしいくらいです。せっかく、サイクリングや山歩きなど、自然の中で、お金をかけないで楽しむことがあるのに!

 中国のマカオは、ラスベガスを抜くほどのカジノの町になりました。それまで百姓や漁師をやっていて、年収が数万円だったような貧しい人間が、カジノホテルなどで働くようになり、年収が5倍、10倍になると、生活が変わっていくそうです。カジノホテルで働く人間たちは、自分が働くホテルではギャンブルをやらないのだけど、他のカジノに出かけていって、ギャンブル漬けになっていくことが多いと聞きました。
 最近では、パチンコ屋のなかに、銀行のATMを置こうなんて動きが出始めているとも聞きます。あんまり堅いことを言ってもいけないのですが、地方に行き始めて、あらためて、日本全体に広がっているパチンコ依存症に、恐ろしいものを感じます。日本は麻薬にはこんなに厳しい国なのに、ギャンブル、特にパチンコには甘くて、いったい、どうしたものかとも思います。