アメリカ大統領選雑感3

 ハワイに着いた金曜日夜、テレビでは、オバマとマケインの討論会が行われていました。翌日の新聞では、どちらの候補者が議論に勝ったのか、さまざまな記事がでていましたが、両候補者陣営が一致したのは、「負けたのはあちら側」ということだけだ、という記事が印象に残りました。
 ホノルルセンチュリーライドの翌日、ハワイ時間で月曜日の朝ですが、株の大暴落がありました。そのことは、今日、帰ってきた日本の新聞の夕刊の一面に大きく出ているのですが、ハワイで見ていた経済専門チャンネルでも、詳細に報道されていました。
 帰国前、電話で話した、ハワイのある弁護士(日系アメリカ人)は、ハワイ経済にも影響が出始めていて、例年、100億円ほどの経済効果があるホノルルマラソンの参加者が今年は減るのではないかと危惧する声が出始めている、ということでした。ホノルルセンチュリーライドも、昨年よりも参加者が減少したような印象を持ちました。
 アメリカでは確実に、実物経済にも大きな影響が出始めています。日本のバブル経済崩壊の後のような状況が、これからアメリで始まっていくことでしょう。だれが次の大統領になったとしても、たいへんなお荷物を背負うことになります。議会で金融法案が秘訣されましたが、8年間の共和党政権の失政として、マケイン側にとっては、不利な状況になってきているように思いました。史上初の黒人大統領誕生も、夢ではないかもしれません。
 それにしても、現ブッシュ大統領は、アメリカ史上でも、最悪の大統領の一人として、記憶されるのではないかと思います。