映画「クライマーズ・ハイ」

 1985年8月に、御巣鷹山に墜落した日航機事故。この事故を取材する群馬の地方新聞に働く人物たちが主役の映画。あまり映画を見ているわけではないのですが、今年見た映画の中でも感動した映画のひとつでした。この20数年の日本で変わったことと変わっていないことも考えさせられました。

 事故が起こった頃、僕はアメリカのコーネル大学のサマースクールで、秋から始まるビジネススクールのことを不安に思いながらも、最高に楽しい毎日を送っていました。そんな中に飛び込んできた日本でおこった大惨事でした。あのときのことはとてもよく覚えています。あとで知ったことですが、大学の同級生のお父さんがこの事故でお亡くなりになられていたことも、この事故が強く心に刻まれている理由のひとつかもしれません。
 映画のおわりにも字幕で指摘されているのですが、事故の原因はなんとなくうやむやになっているように思えます。日米の関係の中で、真実がきちんと公表されていないようにも見えるのですが、僕の深読みなのでしょうか。