『非属の才能』(山田玲司著、光文社新書)

 マンガを読まないので著者の名前さえも知らなかったのですが、新聞の読書コーナーの紹介で関心を持って読んだ本。すべての若い人が読んだらきっとヒントになるのではないかと思います。

 「みんなと同じ」が求められる日本で、「みんなと違う」、自分が望む生き方をどうすれば送ることができるのかを考えている本。言い古されている言い方をすれば、「和して同ぜず」ということ。著者によると、「和して属さず」ということ。

 単に抽象的なことだけでなく、とても具体的なアドバイスが気に入りました。たとえば、「独創性は孤立が作る」(第6章)、だから、引きこもりは人生のジャンピングチャンスだ、テレビは見るな、消費社会から距離を置け、ケータイも捨てろ、ネットも見るな、孤立は孤独ではない、人の意見を聞くと駄作になる(創る、そして人に見せるな)というようなアドバイスには大賛成。

 同時に、「非属」の人が陥ってはいけない「独善」をさけるためには、同調しないのはいいが、協調は必要だとしています。自分のなかの変っている部分をむやみに主張するな、自分が正しいかどうかはわからないという自覚を持て、ヒットされていようが無視されていようが、評価は自分でする、プライドなんてものは一刻も早くトイレにでも流せ、自分を認めてほしければまず他人を認めろなど。

 若い引きこもりたちだけにでなく、ビジネスマンにも参考になる本です。著者のマンガも読んでみます。