本末転倒のお話し

 マイクロソフトオフィスの資格試験を始めた頃、営業先の専門学校などで、「今いる教員が、ワードを教えることができないので、当面、国内ワープロの検定試験をやらざるをえない」という声を聞いて、あきれたことがあります。先生がワードを勉強され、ワードの試験対策を教えられるようになればいい話しなのに、学校側が、担当教師にそれが言えない、強制できないということでした。同じようなレベルの話しを今週聞いて、残念に思っています。

「生徒が勉強しない、その結果、検定試験に受からない。だから、あまり勉強しなくても、受かる検定試験に替えることにする。」

 こんなバカな議論をやっていていいのでしょうか?!教育現場のレベルが低下しているとよく言われますが、学生に勉強させない学校、入学させ、授業料さえもらえば、あとはどうでもいい学校。ちょっと古い言い方になりますが、学生の本分は学業で、それをやらせるのが、教師であり、学校であります。もちろん、入学する学生の学力低下のため、先生方の負担が増えていることは理解しています。でも、このままでは、倒産する学校が増えてくるのは、ある意味、当然の結果かと思います。