自分の価値観に生き方を近づける努力

御用学者の話を読んでいて、真実を追い求めるはずの先生たちも、食っていくためには魂を売らないといけないものかと思いました。ホリエモンは、「カネで買えないものはない」とうそぶいて「良識者」からの批判を浴びましたが、大学の先生たちや世の識者といわれている人たちの多くも、カネのために言いたいことを言えない状況にあるように思います。東京にカネと権力が集中している日本ですが、案外、東京というのは狭い村社会です。その中で、孤立することを恐れず自分の理想を貫くには、かなりの勇気と信念が必要です。

  カネの魔力は多くの人間を変えてしまうようです。(幸か不幸か、黒犬はあまりカネには縁がないので、変ってしまう可能性はないと、かなり自信を持って言えます。) カネを持たない恐怖も、同じように人を変えてしまいます。こちらの恐怖にはできるだけ近寄ってもらいたくないと思っています。

 自分の価値観や思想に、自分の生き方を近づけていくのは、かなり苦しいことです。それは日本だけのことではなく、どの国においても同様でしょう。(国によっては、文字通り、抹殺される恐れもあります。) だからこそ、時には、日本国内外で自分の思想や信念にできるだけ忠実に生きた人たちの書かれたものを読み返し、叱咤や励ましをもらう必要があるのかと思います。