5%のカイゼン(あるいはちょっとした「背伸び」)

われわれ庶民には、貯金すると利子が付くということを忘れてしまうほど、この10年以上、超低空飛行の利率しかないという状況が続いています。だから、「複利の力」なんて言われても、「それなんのこと?」という反応が当然かと思います。でも、利子の上にさらに利子が付く、複利計算を続けていると、いつの間にか、ものすごい差が出てきます。

今のような変動期の時代には、われわれ働くものは、これまで以上に、頑張っていかないと、世の中を乗り切っていけないのは確かで、銀行の利率と同じ調子で働いているようでは、サバイブなんてできないです。

貯金では、5%なんて金利は当面、無理ですが、僕らが仕事で、「毎月5%ずつ仕事のカイゼン(改善)を行っていく」としたら、1年後、どれだけ「カイゼン指数」(僕が勝手に使っている言葉です)があがるかというと、複利計算では、約1.8倍になるのです。毎月、仕事において、5%程度の背伸びをしてみる。ちょっとハードルが高いかなと思っても、5%くらいなら、「カイゼン」していく余地は誰にもあるはずです。

5%のカイゼン率を続けていくと、1年後、2年後には、その努力をしていない人の2倍、3倍の仕事力になっています。ちょっとこの差って、すごいと思いませんか?トヨタ自動車のすごいところは、この「カイゼン」を、たゆまず続けてきたことかと思います。僕はトヨタのクルマには乗っていませんが、この姿勢だけは、絶対に「買いだ!」と信じています。