黒犬の世界には、大学入試はない!

昨日、異なる二人の方から、20年前の東大の入試問題に出ていたようなレベルの問題を、昨今の塾などでは、小学生や中学生に与えていると聞いて、本当に驚きました。有名中学、高校にいれるために、塾と一緒になって子供にそんな勉強を強いているのは、ある意味で、親の暴力なのではないかとさえ、感じました。そんなにしていい大学に入っても、4年間、反動でなにも勉強しないんだから、まったく意味ないじゃない?!大学に入ってしっかり勉強するためにも、高校までは大学入試の勉強以外に、もっとやることがあるはずなのに。1年間、アメリカに行くと入試によくないから、高校留学なんてダメだ、という教師も多いとか聞きます。僕はAFSで高校生の時、1年間、アメリカに行かせてもらえたことが、本当にいい経験になったと感謝しています。(それに日米どちらでも、塾や予備校とは縁遠い、田舎のできの悪い高校に通ったし)。

逆に、浪人してまで入りたい日本の学校なんて、東大も含めてですが、ひとつもありませんでした。(絶対に浪人だけはいやだった)

いろいろと都内の教育事情をお聞きしたのですが、日米の小学校レベルの教育方針や教育方法の比較がとてもおもしろかった。日本は、東大を頂点とした大学入試制度を維持していこうとする限り、世界の中での競争から、どんどん落ちていくのだろうと思います。別の友人は、息子さんを、「日本で行ける学校がないので、結局、イギリスの寄宿制の高校に入れたら、本当にのびのびと勉強している」とか。

黒犬の世界には、東大も、サピックスも、そしてハーバードもないから、清々します。