建築家の話

他人の仕事の話を聞くと、自分の仕事と共通する点、ユニークな点、それぞれが見えてきて、いつも勉強になります。僕が一番好きな話は、建築家が自分の仕事の写真を見せてくれながらしてくれる話です。以前、安藤忠雄の話を聞いたとき、なんてプレゼンテーションのうまい人だろうと感心したことがあります。

先月から某所で、週一回、さまざまな建築家による小規模の講演を聞いています。家を建てることは、とても複雑なプロセスで、人と人の関係(たとえば、施主と建築家、建築家と工事関係者、施主の家族関係、施主と近隣)、空間美と機能、土地の歴史、時間の経過による建物、環境、人間関係の変化など、もろもろの要因、要素を考える必要があるし、家という存在は、大きく言えば、日本人の生き方そのものの表現です。今晩は、ある若手建築家のお話をお聞きしたのですが、建築に対する思いをお聞きしていて、感動しました。建築家の仕事は決して経済的に恵まれているとは思えないのですが、それでもやり続けたいという気持ちに熱いものを感じます。家を建てることは、人生を考えることにつながると思います。