仕事、健康、家族のバランス

朝日新聞夕刊の「ニッポン人脈記」で過剰なほど勤務時間の長い職場の話がでています。この10年ほどで急成長した人材派遣会社で、ある社員が、食事も睡眠もとらず、20キロもやせるほど働いたというのは、異常です。(この派遣会社の多くの社員がそのような働き方をしているのかどうか、それは記事からはわかりませんんが)

仕事、健康、家族との時間、それらのバランスが取れないと、長期安定的に仕事を続けていくことは難しいのではないかと思います。もちろん、短期的には、集中してやらないといけない時期もあります。それは当然なのですが、会社しかない人生で、いいのでしょうか?会社の経営者である僕が言うのもおかしな話かもしれませんが、会社のためだけ、言い換えると、会社に利益をあげるためだけの人生なんて、ごめんこうむりたいです。社員のひとたちには、当然、ベストを求めますが、かつてバブルの頃に使われた言葉で言えば、「社畜」なんかに、絶対、なってほしくないです。

われわれには、生きていくためには会社が必要ですし、会社は利益を上げていかないといけません。でも、仕事、健康、家族のバランスが必要だし、仕事の生産性を挙げていくこと、ユニークな商品やサービスを提供することで、価格だけ、労働時間だけの競争に陥らないことが大切です。蛇足ですが、家族をばらばらにするという意味で、日本ではめずらしくない単身赴任は、決して、ほめられた話ではないと思っています。