七夕に願うこと

Dscf1086 昨日は七夕。世界で一番有名なテーマパークでは、お客さんが願い事を書くカードを配っていて、それを集めたコーナーがありました。うちの黒犬たちの願いは、きっと一番がえさをお腹一杯に食べることで、二番目に飼い主の僕と遊ぶこと。

僕の願いは、僕自身も含めて、すべての人が自分に与えられた可能性を十全に生きることかな。この前、黒犬通信に書いたことですが、「自分の愛する人生を生き、そして自分の生きた人生を愛すること」について、この頃、しばしば考えています。十全に人生を生き、自分の人生を愛したい。

『大仏破壊』(高木徹著、文春文庫)という、バーミヤンの大仏崩壊に至るアフガニスタンの国内情勢を紹介した本を読み終えました。世界は大仏が破壊されるまで、アフガニスタンのことなど、歯牙にもかけなかったわけで、タリバン政権下、女性の人権無視や子供の飢餓など、さまざまな問題があったわけです。タリバン政権が崩壊し、選挙によって新しい政権が樹立された後、現在に至るまで、実は状況はそれほど改善していないのではないかと思うのですが、夕べ、世界で一番有名なテーマパークには、大勢の人たちが集まっていて、その中で、「ここにアフガニスタンの子供たちをつれてきてあげたら、どんなに喜ぶことだろう」と、場違いなことをひとり考えていました。

アフガンの人たちも、日本に住むわれわれも、自分の持つ可能性を十分に生きることを希望しているはず。そのためには、自由で、平和な社会や国家があることが前提になります。日本は自由で民主的な国か、僕にはそう言い切る自信はないのですが、平和な国であると思います。少なくともそのことには、感謝しています。