金利はあがって当然

先週あたりから、金利が上昇してきたという記事が目立ちます。でも、これまでずっと続いている低金利が異常なのであって、いつまでもこんな状態を放っておくことはおかしいと思います。知り合いの会社経営者には、「3、4%の金利さえも払えないビジネスはやめたほうがいい」という人さえもいます。こちらの会社はうまくいっているので、ある意味、強者の論理かもしれませんが、ゼロに近いような金利のお金を借りて商売をやっていることは、決して、健全ではないのも確かです。(同様の例として、スクール業界でも、数年前まで、教育給付金制度で授業料の80%まで補助がでていましたが、制度 の変更とともに、業界には大きなダメージがありました。が、80%も補助が出ること自体が、おかしな話で、身銭を切って勉強するのが、まっとうな考え方なのではないかと思います)

先週、住宅ローンのコンサルティングを行なっている人たちから話を聞いたのですが、ここ数年住宅ローンを借りている人たちの多くは、金利が上昇し始めたときのリスクを理解していない人が、非常に多いのではないかと言っていました。顧客にローンを進める銀行員の方も、金利が上昇していくことを本当に理解し、顧客にリスクを説明しているかどうか、怪しいものだとも言っていました。

この前も書きましたが、僕は円高論者です。強い通貨こそが、長い目で見たときには日本を支えてくれるはずです。円安メリットを享受する製造業に頼りきっている経済構造では、これ以上の日本の発展はないのではないかとも思っています。金利を低くすることで円も安くして、輸出をサポートすることなど論外かとも思います。モノづくりこそが日本の生きる道なんてことを言っている経済人や政治家が早く引退していき、モノづくりと、ITや金融などのサービス業とのバランスがとれた経済構造を目指すべきです。

金利の話に返りますと、うちの会社でも、ここ数年、住宅を買った人たちがいるようなのですが、これからじわじわと金利は上がっていくことを考えて、すこしずつでもいいので、早く元本を返済していくことを勧めたいです。