塩野七生「日本と日本人への10の質問」

7月号の雑誌『文藝春秋』にでている、作家・塩野七生のエッセイがおもしろいです。格差社会、働き方、教育、リーダー、老い、エリート、経済、愛国心、中国と米国、歴史という、10のテーマに関する考察です。

  • 格差社会は以前からあったのではないか
  • 失業とは、生活の手段を奪われているだけでなく、人間が自分に自信を築くチャンスまで奪われてしまうことだ(英国人・ケン・フォレットの言葉)
  • 個性教育は結構だけど、理(ことわり)を理解できる年頃までは、問答無用の躾が必要だ
  • 日本に活力がないのは、エリートとされる人たちの自覚と気概に関係があるのではないか

これら、「考えるヒント」が述べられています。

今月号のこの雑誌には、先日、なくなった作家・城山三郎の日経新聞に連載されることになっていた「私の履歴書」の原稿も、掲載されています。