再び、映画『バベル』について

けさ、と言っても、正確には昨日ですが、朝日新聞の朝刊で、作家・沢木耕太郎が、『バベル』は大いなる野心のもとに作り上げられた作品だったが、登場人物たちがチェスの駒のように動かされ、内面を演じることが出来なかったがゆえに、「傑作」たりえなかったとしています。ただ、沢木も、菊地凛子を除いて、としています。

たとえ「傑作」ではなかったとしても、菊地凛子の演技と、この映画で使われている音楽、そしてモロッコの風景だけでも、この映画を観る価値は大いにあると思います。実は、僕はこの映画をGWの前半と後半に2回観てしまいました。一週間で2回、同じ映画を、映画館で見るのは、本当に久しぶりの経験でした。それほど、この映画には魅力がありました。