オレンジジュースの値上げ、映画『パッチギ!』

朝、近くのダイエーでびっくり。某メーカーのオレンジジュースが、これまでの398円から、一気に470円に大幅値上げされていることに、気付きました。新聞記事で、オレンジジュースの原料価格が高騰しているという記事を読んでいたのですが、小売段階での値上げを見ると、現実のものとして実感します。ユーロが対円で、最高値を更新していますが、ヨーロッパから輸入されている商品も、値上げが続出しているようです。

僕は通貨(為替)に関しては、円高論者で、いつまでも輸出産業に頼るべきではない。大体、これらの輸出産業はすべて製造業であって、これからはもっとサービス産業が強くならない限り、日本の更なる発展はないと思っています。(決して、製造業の重要性を否定するものではありませんが) とにかく、異常に低く抑えられてきた金利を段階的に上げていくべきだと思います。(現在の円安の一つの理由は、国内外の金利差にあるとされています)

夜は、映画『パッチギ!LOVE&PEACE』を観たのですが、喧嘩のシーンで始まり、また終わりにかけても喧嘩のシーンが続く、観る側にも、エネルギーを要求する映画。(パッチギって、韓国語で、「頭突き」という意味?) 在日朝鮮(韓国)の家族をめぐる話です。中村ゆりが、けなげだけども、芯の強い女の子を演じていて、好感を持ちました。韓流ブームが来るまで30年ほど前の、芸能人が在日であることを口に出すことさえも出来なかった頃のお話です。(映画の中で、「在日なくして、紅白歌合戦なんて、白組も紅組も、成り立たなくなるのにね」、というセリフがあります。ただ、今でも、芸能人が自分のアイデンティティをなかなか公言できないという状況は大なり小なり、変わりがないのかもしれませんが)

この前、ビジネス誌『日経ビジネス』の特集号で、日本国内における、ゲイやレズビアンを対象としたビジネスの紹介記事があって、日本のメジャーな経済誌の一つが、ゲイやレズビアンを取り上げるということに、ある意味では、感動しました。それほど、日本社会においても、多様性を表立って認めよう、という動きがあるということでしょうから。

どちらにしろ、マイノリティの人たちの歴史や価値観、日本社会をどのように見ているのか、それらを映画を通してでも、知ることができることは、いい勉強になります。以前、フジテレビでは、中国から日本に来て、娘がアメリカの大学に行くことをサポートし終えるまで、日本に不法滞在しているお父さんの番組がありました。マイノリティの目に映る日本、日本人を知ることは、新しいものの見方を教えてくれることがあります。