GWに思う

Golden Week (GW)。いつの間にか、日本は祝日の多い国になってしまっています。修学旅行から始まって、団体行動にならされてしまっているので、一斉にみんなで休みをとらないと、自分一人では休みがとれない気持ちになってしまったのでしょうか?僕もそのような日本人の一人かとは思いますが、高校在学中に1年間アメリカに行ったことで、同級生からは1年遅れ、大学4年生では一切就職活動をせず、さらには、最初に入った20人程度の職場は同期がひとりだけ。そんな経験を経てくると、だんだん、大多数とは違った行動をとることに、恐怖が少なくなってきます。逆に大勢で移動している団体の観光グループなどを見ていると、少々、違和感を感じるように。

ビジネスだけでなく、学問のテーマなどもそうだと思うのですが、最初のアイディアやインスピレーションは、一人の人間が孤独に耐えながら、生み出していくもので、それらを実現していくには、お金の問題さえなければ、集団の意思決定などではなく、やりたい人間の強い意志で進めるべきなのだろうと思います。

昨日、一橋大学の石倉洋子先生から、6月末に東京で開催される、イノベーションをうむインフラというテーマの討論会のご案内をいただきました。時間があれば、僕も参加させていただこうと思っていますが、とにかく、小さい頃からの教育を変えない限り、イノベーティブな社会を作っていくのは難しいように思います。子供に、いい大学をでて、大企業の社員や公務員として、安定したキャリアを望む両親が相変わらず多いとしたら、根本的に日本人のDNAが保守的なのかとさえ思えてきます。

でも、これからのビジネスは、そんなことを言ってはいられないので、日本人の(というよりも、「日本社会の」)DNAを変
えていくことを始めないといけないですね。僕は決して日本人がイノベーティブではないと思っていないです。日本社会に張り巡らされた、目に見えないルール
や考え方が、日本人をイノベーティブ
ではなくしているのだと思います。時間はかかると思いますが(急激な革命でも起きない限りは)、変えていくことはできるはずです。