春を感じた一日

今日は春を十二分に感じた一日でした。素晴らしい陽気、そして満開の桜。明日の朝、公園の桜が、夜になって降り始めた雨に負けずに、まだ花を咲かせていたら、黒犬を連れていって、桜の木の下で写真を撮りたいです。

ところで、最相さんの最新作品、『星新一ー1001話をつくった人』が、今日の朝日新聞の書評コーナーで大きく取り上げられていました。最相さんからお贈りいただいたご本は、明日から読み始めようと思っています。まだ1ページも読んでいないのですが、手にとってみるこの本からは、最相さんの代表作のひとつになるのではないかという予感がします。

さきほど、『巨像も踊る』を読み終えました。IBMを再建したガースナーの本ですが、読み終えて作者に対して、強い好感を持ちました。たとえ再建に成功したとしても、あくまでも自分はIBMにおいては「部外者」であり、IBMに一生をささげている人たちこそが、主役であったというようなコメントには、謙虚ささえも感じました。この本は、経営学部などで、巨大企業の再生の成功談として、主に、企業文化の活性化などの面から取り上げられることが多いようですが、僕はガースナーその人に一番興味を持ちました。アメリカにおける公立学校教育の向上のための活動を行なっていること、投資銀行の功罪、他のIT企業の経営者に関する感想、企業と社会の関係など、個人的な意見として述べられていることに、感心しました。

社内の読書会で、IBMの創業者、『トーマス・ワトソン・シニア』の伝記を読んでいるのですが、『巨像も踊る』は、併せて読むととても参考になります。「トーマス・ワトソン・ジュニア」の伝記もあって、この後には、それも読んでみるつもりです。