ノーベル賞とオープンソース

昨日の朝日新聞夕刊の「窓・論説委員室から」というコラムで、おもしろ話がでていました。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹さんの論文は、「いろいろな点で不完全だった。しかもそれを、欧米からは遠い国にいる無名の若手研究者が書いた。なのに、世界中の学者がとびつき、その理論をみんなで完全なものに整える作業にとりかかった」(佐藤文隆京大名誉教授)。その理由は、「湯川構想の大きさにある。」

この話を読んで、ソフトウェアの開発におけるオープンソースの動きを思い出しました。リナックスを始め、オープンソースの動きの背景には、なにか大きな構想や夢の実現に参加したいという、世界各地でソフトウェア開発に従事しているプログラマーたちの気持ちがあるように思います。

また、この話は事業や政治運動などにも当てはまるものかもしれません。少々の粗はあったとしても、ビジョンに引き寄せられて人は、動くことがあります。そんなうねりを起こすような事業を、ひとつでも始めることができれば、起業家として、これ以上うれしいことはありません。

今日からもう2月。あと今年も11ヶ月。