Judo Strategy by David Yoffie

Harvard Business School が出しているDVDシリーズのひとつが、タイトルに挙げたもので、1時間ほどの講義。先生は、20年前に授業をとったことのある、David Yoffie という先生で、その頃は助教授くらいでしたが、今では戦略分野の偉い先生になっているようです。同じタイトルの本は、日本語でも翻訳がでていますので、内容はそちらを見てください。英語でのHPもあります。(マイクロソフト、ネットスケープを取り上げた本も書いています) 

ニューヨークからの帰りの機内でこのDVDを見たのですが、簡潔にまとめてある授業内容で、とてもおもしろかったです。この手の英語のDVD教材が、どれだけ日本で売れているのか知りませんが、とてもお薦めです。英語の勉強にもなりますし。

この授業は、リスクをとっていかないと何事も始まらない、という話で終わります。a willingness to take risks と入力してみると、Google などでもかなりのHPがでてきます。アメリカと日本の大きな違いのひとつが、子供に、リスクをとることに積極的であれということを教えるかどうか、という点にあると思います。起業する人が少ない、政治においても変化をもとめない、という日本の状況は、人生には必ずリスクが伴うこと(だって、人生は選択の連続。選択をすることには、必ずリスクがつきもの!)、リスクに積極的に立ち向かうこと、そんなことを学校も、親も、しっかり教えないからでは?企業の戦略にもリスクが伴うこともまた確か。

このDVDの最後には、Only a person who takes risk is free. (リスクをとる人間だけが自由である)なんて、日本人からすると極端じゃない?!というようなフレーズさえも、紹介されているくらいです。でも、居酒屋で愚痴ばかり言っている人間には、自由は得られないのは、確かでしょう。

追記

このDVDですが、以下の会社が取り扱っています。社長の江口さんはソニー出身。

グローバルリンケージ