神様のささやき

今週、イー・ウーマンのサイトで、「天職」に関するサーベイのキャスターをやっているのですが、今日は、ご自分のお仕事は、まさに「天職」と信じている方と、昼食をごいっしょしました。「美」と工芸の世界でお仕事をされている方で、日本にご自分の「美」の世界を創造したいという情熱をお持ちの方でした。

僕はその方の専門分野はよくわからないのですが、強い情熱は、伝わってきました。本物の商品と真剣勝負されてきた方のようで、経済的に、かなりのリスクを背負ってでも、本物を扱っていく、という信念と哲学をお持ちでした。

昨晩は、ある大手出版社の方たちと夕食をしていて、オライリー出版の商品の話になったのですが、一人のかたが、「自分の買ったオライリーの本は、とても質が高かった。売れるとかどうかというよりも、まず、著者がやりたいことを、納得するレベルまで追求している本だった。」ということをおっしゃっていました。

「天職」は、信念をもって、仕事に自分を賭けた人だけが感じることができるのではないかと、思います。他の選択肢を捨てて、あることに自分の人生を賭ける。それも継続的に。きっと、それができている人に、「それはきみの天職だよ」と、神様は時々ささやいているのではないかと想像しています。時に慰め、時に勇気づけるために。でも、神様のそんなささやきを、聞いたことのある人は、かなり少ないように見えます。