世界一の資産家の悩み

皆さん、100年前の世界一の資産家がだれだったか、ご存知ですか?200年前の世界一の資産家は?

この10年近く、世界一の資産家であるビル・ゲイツが、お金もちであることの悩みをぼやいている、という記事を読みました。

世界一の資産家、あるいは日本一の資産家でもいいのですが、100年後、それがどれだけ意味を持っていると思いますか?1000年後、もし地球が存在していたとして、21世紀の始めに、世界一の資産家だったということが、「なんぼのもの」だと思いますか?

僕はビジネスマンなので、お金を稼ぐことは大切だし、お金のありがたみも、ある程度はわかっているつもりです。お金を稼ぐことは、尊いことだとも思っています。でも、それと同時に、お金と同じくらい大切なものがあると思っています。

ソクラテス、シェイクスピア、夏目漱石、アインシュタイン、ガンジー、イエス、仏陀。彼らは、世界一の資産家、日本一の資産家ではなかったですが、いまなお、多くの人たちの記憶に残り、尊敬もされています。どうしてもお金では買えないものがあります。

世界一の資産家は、「公人」として、世界中の人たちから、注目を浴び、関心を持たれ、プライバシーを持つことは許されないのかもしれませんが、ちょっと、気の毒だなと思います。

今晩も、テレビではジロ・デ・イタリアの実況中継を行っています。ビル・ゲイツはシアトルで、ひとり自転車で走り回る自由を持っているのかしら?