犬にもあるもの

カイのプライバシーにかかわるのですが(だから、カイの了解なしには本当は書いてはいけないのかも)、年に一度、♀の犬に来るものが、カイに来ています。これ、人間の♀には毎月来ているものだそうです(♂の僕はよく知りません)。どうも、この一週間ほど、普段以上に甘えんぼになっています。数日前は、日中、僕のベッドで寝ていたらしく、部屋に入ると、ベッドのシーツの上には、黒毛がぼさぼさ、さらには赤いシミと、こちらとしてはよからぬ状態。

人間にあって、犬にもあるもの。そのひとつは、いと恐ろしき、嫉妬というやつです。ただ、人間のように、積年の恨みを晴らすぞ、というようなことはなさそうなので、犬たちのほうが人間よりも、実は高等な存在なのかも。食事をしていて、カイとクウとにおすそ分けをするとき、こちらとしては、順番に結構気を使いますし、どちらか一方だけを相手していると、片一方が詰らなさそうな顔で見ています。時には、大声で叫び始めたり(クウ)、尻尾を自分でかむようにして、回り始めたり(カイ)。これがちょっとした嫉妬なのです。

ところで、昨晩、初めて劇団四季の公演を見に行きました。長年東京に住んでいて、初めて劇団四季を見に行くなんて、ちょっと恥ずかしいのですが・・・もともとあまりミュージカルに関心がないせいです。観たのは、浜松町の自由劇場であった三島由紀夫原作による「鹿鳴館」です。劇は満足するものでした。どのくらい三島由紀夫の言葉そのままなのかわかりませんが、印象に残るセリフがたくさんありました。今度は、三島の作品を読んでみたいと思っています。

ちなみに、この「鹿鳴館」のテーマのひとつが、嫉妬でした。