日本航空はどこに飛んでいくのか?

「告白」しますが、日本航空の長年の利用者です。76年に、初めてアメリカに行ったときも、日本航空でした。大学時代からの知人、友人もいれば、親族も働いています。あるいは、働いていました。

新聞、雑誌で報道されている状況は、本当に情けないありさまですが、まさに日本の縮図だとも思います。引退を目の前にし、抜本的に物事を変えることなく、既得権を守り抜きたい50代、60代。現状に危機感を持つ40代以下。社内にいくつもある組合、社内での足の引っ張り合い、外との競争は眼中にあらず、内向きの議論ばかり。

日本航空は、もしかして、1985年夏の御巣鷹山での悲劇をもう一度繰り返さないと、自分たちを変えることができないのでしょうか? 

でも、僕の知っている日本航空の優秀な人たちは、なにが問題なのか、よくわかっていることと思います。ただ、大きな組織の自己改革は、落ちるところまで落ちないと、始まらないのでしょうか?失うべきものを失ってから、ようやく、自己改革が始まるのでしょうか?

年金や医療の問題を見ていても、日本のいたるところで、既得権を守り抜きたい世代と、彼らを支えていかないといけない、われわれ40代以下の世代の間での「闘い」は、避けられないのではないかと思えてくることがあります。あるいは、もうすでに、「闘い」は進行しているのか。

ホリエモンを応援した人たちの気持ちの中には、既得権を持つ世代や勢力への反抗心があったと思います。ホリエモンは別としても、応援した人たちの気持ちに、正当性がないとは言えないと思っています。