「ルービン回顧録」

文字通り、スーパーは年中無休になってしまい、初売りは4日からなんてことはもうありえず、流通業の皆さんはたいへんだと思います(午前中、近所のダイエーに行っての感想)。元旦からの数日くらいは、お店は休んでもいいと思うのですが・・・(少々の不便は我慢できるので)

「ルービン回顧録」(日本経済新聞社)のような本は、休みが続く時にまとめて一気に読みます。クリントン政権下での財務長官だったルービンの回顧録です。去年、日本経済新聞の年間の書評でも、かなりの評価を受けていました。
昨年末から社内で管理職のひとたちとの読書会を始めました。ある社員の提案で1月はこの本を読むことになっていたので購入したのですが、期待以上の本でした。

読んでいてとても残念だったのは、ルービンの、日本の経済政策、もっと言えば日本の政治そのものに対する評価がかなり厳しく、それに対して、中国の政治家に対する評価が高いことです。つまるところ、国際社会の中での責任を果たしていこうとする強い意志を持たない日本の政治家に対する不信感だと思いました。
今年は小泉政権の靖国に対する姿勢が、対中国・韓国の関係においてだけでなく、アメリカとの関係においても問題になるのではないかと、僕は予測しています。