株の持つ影の部分

「小さく生んで、大きく育てる」という言い方があります。じっくり事業を育てていくことをさします。ホリエモンにしても、そのほかの「ヒルズ成金」たちも、きっと大きく育てるという気持ちだったのだと思います。

ホリエモンは、「時価総額世界一」が自分の夢だと繰り返しています。でも、「時価総額世界一」にどれだけの意味があるのか。「世界で何番目の市場価値のインターネット企業だ」といって自慢している人もいます。でも、それにもどんな意味があるのか。

今の日本の株式市場で、一部IT企業についている価格は、80年代後半からから90年代半ばにかけての、日本でだけ通用した不動産価格を思い出させます。

ヒルズ族、ヒルズ族の応援団の皆さん、株式の持つ魔力に取り付かれているように見えます。株は「ロマン」や「夢」がアピールですが、気をつけないと、「虚」につながっていく危うさを持っています。

明日以降の株式市場の動き、政界や日米の経済関係への影響。興味深いです。